食器を洗う時やシャワーを浴びる時など、給湯器があるおかげで温かいお湯が使えますよね。故障した場合や古くなった場合は処分することになりますが、頻繁に買い換えるものでもないので、どうやって捨てていいのかわからないと言う方も多いのではないでしょうか。
今回は、給湯器を処分する方法を4つに分けて解説します。撤去にかかる費用や、気になる取り外しについてもご紹介しますので、給湯器の処分を検討している方は是非参考にしてください。
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給湯器を処分する前に知っておきたいこと
給湯器は、一般的な大型ゴミのように自治体で回収できないケースがほとんどです。取り外しにも専門業者に依頼するなど、一般的な家電とは処分方法が異なりますので、下記の点を確認してから処分してください。
給湯器を処分するには専門業者による取り外し工事が必要
給湯器は屋外や屋内に設置されていますが、配管が接続されているため処分するにはまず取り外す必要があります。ガス会社や電気事業者、給湯器販売業者に依頼し、取り外し工事を依頼しましょう。
自分で取り外すことはできる?
給湯器を自分で取り外す時の手順
- 電池ボックスを取り外す
- コネクタとカバーを取り外す
- ホースを取り外す
- ファンを取り外す
取り外しを業者に依頼すると費用がかかるので、費用を抑えるためにも自分で取り外したいところですが、自分で給湯器を取り外すのはおすすめできません。
配管は複雑なうえに接続の方法もメーカーによって違い、専門的な知識がないと安全に取り外すのは難しいです。手順を間違うとガス漏れや水漏れを起こす可能性があります。
最悪の場合爆発する恐れもあるので、給湯器を取り外す際は必ず専門の業者に依頼するようにしてください。
取り外し後の給湯器は産業廃棄物扱い
業者に取り外しを依頼した給湯器は、産業廃棄物として扱われます。自治体でゴミとして収集できないので、処分する場合は産業廃棄物を処理できる業者に依頼する必要があります。
給湯器を処分する4つの方法
給湯器の処分方法を、4つに分けてご紹介します。それぞれのメリットやデメリットを紹介しますので、処分しやすい方法を選んでください。
電気・ガス事業者に取り外し・処分してもらう
一番簡単なのは、取り外しを依頼した電気やガスの事業者にそのまま引き取ってもらう方法です。ガス給湯器ならガス会社に、電気給湯器なら電気事業者に取り外し・回収を依頼しましょう。
業者によっては買い替えのタイミングであれば下取りできるところもあるので、回収を依頼する際に問い合わせてみてください。
リサイクルショップで売却する
まだ使える状態であれば、リサイクルショップで売却も可能です。ガス給湯器であればリンナイ・パロマ・ノーリツ、電気給湯器であればパナソニック・TOTO・東芝といった人気のメーカーのものであれば、高価買取も期待できます。
中には、取り外しに対応しているところもありますので、事前に問い合わせてみてください。
近くにリサイクルショップがない場合は、出張買取できるWEBショップを利用しましょう。WEBフォームを利用した査定なら、24時間いつでも申し込めます。
メリット
- 売れれば処分費用を抑えられる
- 人気メーカーのものなら高額買取が期待できる
フリマアプリに出品する
出品したからといって必ず売れるわけではありませんが、自分で価格を決められる分フリマアプリの方がリサイクルショップよりも利益を得られるケースが多いです。リサイクルショップの査定で納得できない場合は、フリマアプリの活用も検討してみてください。
見た目がキレイなものや、大きな不具合がないものは買い手がつきやすいでしょう。基本的には、取り外しのみを業者に依頼し、梱包して発送する形になります。
交渉にも手間がかかりますが、なるべく利益を得たい場合はおすすめの方法です。購入者が受け取り後に売上が入る仕組みなので、利益を得られるまでに時間はかかります。
デメリット
- 出品や交渉に手間がかかる
- 売れるとは限らない
- 収入を得るまでに時間がかかる
不用品回収業者に引き取ってもらう
故障しており売却も見込めないなら、不用品回収業者に依頼するといった方法もあります。あらゆる不用品をまとめて回収してくれるので、給湯器以外にも不用なものが多数ある場合にもおすすめです。
費用がかかるイメージもありますが、ガス会社や電気事業者に引取りを依頼するよりも安くつくケースもあります。無料見積もりを利用できる業者が多いので、見積もりを依頼して比較してから決めるのが良いでしょう。
業者によって料金設定に差があるので、2〜3社から相見積もりを取り比較してから依頼するとより費用を抑えられます。
メリット
- その他の不用品もまとめて回収できる
- 自宅まで引き取りに来てくれる
- 即日回収してくれるところもある
デメリット
- 業者によって料金設定に差がある
- 悪質な業者も紛れている
悪質な業者にご注意ください
数ある不用品回収業者の中には、不法投棄をしたり法外な費用を請求したりする悪質な業者が紛れています。中には威圧的な態度で迫られ身の危険を感じるケースもあるので、不用品回収業者を依頼する際は口コミをチェックしてスタッフの対応などを調べておきましょう。
自治体の許可を得ているかどうかも、悪質な業者を見分けるポイントになります。悪質な業者は自治体の許可を得ていない可能性が高いので、ホームページの会社情報で自治体の許可を得て運営しているかどうか確認しておくのも大切です。
給湯器の処分費用の目安は?
給湯器の処分費用は、給湯器の取り外しにかかる費用と、給湯器本体の処分費用があります。それぞれの費用を紹介します。
給湯器の取り外しにかかる費用
給湯器の取り外し費用は、30,000~50,000円ほどです。追い焚きができる製品は配管が複雑なため、10,000~20,000円高くなる傾向があります。
買い換えの場合は、取り外し費用の割引サービスが用意されている事業者もあります。
給湯器本体の処分費用
給湯器本体の処分費用は、処分する方法によって違います。
ガス会社や電気事業者に引取りも依頼する場合、業者によっては10,000~20,000円請求するところもあるので、取り外しの際に引取りの金額もしっかり確認しておくと安心です。
取り外した状態の給湯器であれば、不用品回収業者に回収してもらう方が安くつく場合もあります。複数不用品を処分するなら「トラック載せ放題」といった定額プランが利用できるので、大型の家具や家電も一緒に処分したい時におすすめです。
給湯器本体の処分費用(※2024年3月現在)
|
ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう |
3,000~5,000円 |
不用品回収業者に引き取ってもらう |
1,000円ほど
定額プラン 10,000~ |
給湯器を処分するタイミングは?
給湯器は頻繁に交換する設備ではないため、一度取り付けると長く使用しますよね。そのため処分するタイミングがなかなかわからないという方も多いのではないでしょうか。
突然故障すると生活に支障をきたしてしまうので、知っておきたい給湯器の寿命や不具合のシグナルについてご紹介します。
給湯器の寿命は8~10年
給湯器の寿命は、使用頻度にもよりますがおよそ8~10年です。使用して6~7年を過ぎたあたりから、故障や不具合のシグナルがないかチェックしておきましょう。
故障・不具合のシグナルをチェック
お湯を出した時に「温度が一定にならない」「お湯になるのが遅い」といった不具合を感じたら、交換・修理のサインです。給湯器本体も、異音や異臭、水漏れといった不調のサインがあるので、定期的にチェックしてください。
給湯器の不具合のサイン
- お湯がぬるい、もしくは出なくなる
- お湯になるまで時間がかかる
- お湯の温度が一定にならない
- 本体から異音や異臭がする
- 水漏れしている
給湯器の故障は火災保険の対象となることもある
給湯器が故障した場合は、火災保険の対象となる場合もあります。
落雷や台風による飛来物の衝突など不測かつ突発的な事故で給湯器が故障した場合、電気的・機械的事故特約といったオプションを付けていれば、保険で修理費をカバーできる可能性があります。自然災害の中でも地震が原因の場合は、保証が建物に限定されるので、給湯器の被害に適応されるのは難しいでしょう。
経年劣化による故障や、契約者の不注意で破損した場合は保険は適用されません。メーカーの保証との併用も不可です。
保険会社によって保障内容に違いがあるので、加入している火災保険会社に条件を確認してみてください。
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給湯器の処分に関するQ&A
給湯器を処分する際に、よくある質問をQ&A形式でまとめました。給湯器の処分について疑問のある方は是非参考にしてください。
給湯器を無料で処分できる方法はある?
給湯器は、基本的に無料で処分できません。業者に回収してもらう場合も、費用をかけて処分を依頼します。
まだ使用できる状態のものなら、リサイクルショップやフリマアプリで売却できれば処分に費用はかかりません。ジモティーのような地域の不用品交換サイトで、無料で引き取ってくれる相手を探す方法もあります。
給湯器をなるべく高く売るにはどうしたらいい?
きちんと作動しないと買い取ってもらえないので、動作確認をしっかり行いましょう。
新品に近いほど査定額は上がるので、見た目も査定を左右するポイントです。汚れは極力落としておき、説明書やホースなど付属品を揃えておきましょう。
給湯器をなるべく高く売るポイント
- きちんと動作確認しておく
- なるべくキレイにしておく
- 付属品を揃えておく
給湯器は粗大ゴミとして処分できる?
給湯器は業者に取り外しを依頼すると、産業廃棄物扱いになるため、自治体では粗大ゴミとして収集されません。とはいえ自分で外すとなると接続が難しくガス漏れの恐れもあるため大変危険です。
取り外せた場合も、給湯器を収集できる自治体は少ないので、取り外しを依頼した業者にそのまま引き取ってもらう、もしくは産業廃棄物の処分に対応している不用品回収業者に処分を依頼するのが良いでしょう。
給湯器を処分する方法 まとめ
給湯器は配管が接続されているので、まずは専門業者に取り外しを依頼する必要があります。ガス給湯器はガス会社に、電気給湯器は電気事業者に取り外してもらいましょう。
取り外し後、そのままガス会社や電気事業者に引き取ってもらうことも可能です。
危険が伴いますので、自分で取り外さず、必ず専門業者に取り外しを依頼しましょう。取り外した状態の給湯器であれば、不用品回収業者に回収してもらえます。
取り外した後の給湯器は産業廃棄物となるので、自治体で粗大ゴミとしては収集されません。
まだ使える状態の給湯器であれば、リサイクルショップやフリマアプリを活用して売却するのも良いでしょう。状況に合わせて、処分しやすい方法を選んでください。
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