事務所や店舗など大きな空間も快適に冷やしてくれる業務用のエアコン。その分本体サイズも大きいですが、圧迫感がないよう壁や天井に埋め込むタイプも多数あり、取り外しや処分が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、業務用エアコンを処分する方法を5つに分けてご紹介します。エアコンを処分する時に気になるフロンガスの回収や、処分費用の目安についても解説しますので、業務用のエアコンを処分する際は是非参考にしてください。
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業務用エアコンを処分する時に知っておきたいこと
フロンガスについてや産業廃棄物扱いになる点など、業務用のエアコンを処分する際に知っておきたい点をご紹介します。
業務用のエアコンを処分するなら「フロン排出抑制法」を守ろう
業務用のエアコンにはフロンガスが使用されています。そのまま処分するとフロンガスを放出することになり、環境破壊に影響を与えるため適切な回収が必要です。
フロンガスによるオゾン層の破壊や地球温暖化が問題視されており、適切に処理するよう定めた法律がフロン排出抑制法です。フロンガスを抜かずに処分したり、不法投棄したりすると50万円以下の罰金が科せられる場合があります。
個人で処理することはできませんので、自治体に「第1種フロン類充填回収業者」の登録を受けた専門業者に処分を依頼します。
業務用のエアコンは「産業廃棄物」扱いになる
フロンを回収した後の業務用のエアコンは「産業廃棄物」扱いになるので、家庭用のエアコンとは処分方法が異なります。そのため業務用のエアコンを処分する時は「産業廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物処理業」など、産業廃棄物の処理に関する資格を持った業者に依頼する必要があります。
家庭用のエアコンの処分については、下記のページをご覧ください。
対象となる「業務用エアコン」ってどんなもの?
業務用と分類されるエアコン全てが対象となります。天井に埋め込むタイプや吊り下げるタイプはもちろん、壁掛けタイプも業務用のエアコンとして扱います。
ビル用のマルチエアコンやパッケージエアコンなども業務用エアコンです。
業務用エアコンの一例
- 天井埋め込み式
- 天吊形
- 業務用の壁掛けエアコン
- ビル用のマルチエアコン
- ビル用のパッケージエアコン
業務用エアコンを処分する5つの方法
業務用エアコンを処分する方法を、5つに分けて解説します。エアコンの状態や状況に合わせて、処分しやすい方法を選んでください。
自治体の許可を受けた業者に依頼する
業務用のエアコンは、まずフロンガスを回収してもらう必要があります。第1種フロン類充填回収業者登録を受けた業者に、回収を依頼しましょう。
各自治体のホームページでは、登録されている事業者の一覧を掲載しているところもあるので、確認してみてください。
フロンを回収した後は引渡証明書が発行され、フロン回収済みのシールが貼られます。この引渡証明書がないとフロンを正しく回収されていないとみなされる場合があるので、必ず受け取り、大切に保管しておきましょう。
フロンガスを回収した後の業務用エアコンは産業廃棄物となるので、産業廃棄物取扱業者業者に処分を依頼します。どちらも可能な業者であれば、一括で引き渡すことが可能です。
メリット
- フロン回収・産廃処理どちらも可能なら一括で依頼できる
デメリット
- フロン回収と産廃処理別々に依頼するなら手間がかかる
- 処分費用がかかる
買取専門店に買い取ってもらう
売却できれば高額な処分費用をかけることなく、利益を得ることができます。まだ使用できる状態のエアコンであれば、積極的に売却を検討しましょう。
家庭用のエアコンに比べて業務用は高額な上、頻繁に買い替えるものでもないので、中古品も需要があります。
リサイクルショップでも売却は可能ですが、業務用製品買取店やエアコン買取専門店の方が専門的な知識のあるスタッフが多く、高価買取が狙えます。
自社で修理できるところであれば、不具合があるものでも高い値段で買い取ってもらうことも可能です。
メリット
- 売れれば利益になる
- リサイクルできるので環境にも優しい
デメリット
- 古すぎるものはほとんど値段が付かない
- 故障しているものは売却できない
販売店での引き取りサービスを利用する
新しいエアコンを購入する予定なら、引き取りサービスや下取りサービスを受けられる可能性がありますので、販売店に確認してみましょう。販売店で回収された業務用エアコンは、その後適切なルートで処分されます。
一部の家電量販店では、業務用のエアコンも引き取りサービスの対象になるところもあります。業務用エアコンは天井埋め込み式や床置き型などさまざまな形があり、タイプによっては対象外となりますので、販売店に問い合わせてみてください。
譲渡する
費用をかけずに処分したいなら、業務用エアコンを必要としている人に譲るという方法もあります。業務用エアコンは高額のため中古品でも需要があるので、まだ使える状態の製品ならジモティーなどを活用して引き取り手を探してみましょう。
天井埋め込み式は、取り外すだけでも数万円の費用がかかる点には注意してください。
店舗を閉店するタイミングで業務用エアコンが不要になるなら、そのままの状態で居抜き譲渡することもできます。退去費用を抑えるだけでなく、物件の売却価格を上げる付加価値にもなります。
次の入居者も初期費用を抑えられるので、双方にメリットがある方法といえるでしょう。
メリット
- 処分費用がかからない
- 居抜き譲渡なら店舗売却に付加価値が付く
デメリット
- まだ使用できる状態の製品に限る
- 交渉の手間がかかる
産業廃棄物を処理できる不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者の中には、産業廃棄物を処理できるところもあります。あらゆる不用品をまとめて回収できるので、事業所の閉鎖や移転など、エアコン以外にも多数不用品が出るなら不用品回収業者の利用がおすすめです。
連絡したその日に回収に来てくれる業者もあるため、退去日が迫っている時にも頼りになります。
悪質な業者にご注意ください
不用品回収業者の中には、一部悪質な業者もあります。法外な費用を請求されたり、不法投棄のトラブルに巻き込まれたりする被害が報告されています。
不用品回収業者を利用する際は、ホームページで自治体の許可を得ていることを確認し、業務実績があるか確認してからいらいしてください。悪質な業者は低評価が目立つので、ネットで口コミや評判を確認しておくのも大切です。
複数の業者から相見積もりを取っておくと、相場から外れた業者を見分けられます。
業務用エアコンの処分費用
業務用のエアコンを処分するには、1台当たりおよそ10~25万円かかります。処分する時の内訳は、フロンガスの回収費用・エアコンの取り外し費用・撤去費用にわかれます。それぞれの費用の目安を紹介しますので、処分費用の相場を知りたい時は是非参考にしてください。
フロンの回収費用
エアコンの大きさによっても差がありますが、フロンガスの回収費用は、回収料・機器設置料を含めて2~3万円ほどです。破壊証明書を発行すると、さらに追加で5,000~6,000円ほどかかります。
本体機器の取り外しと付属品の撤去費用
業務用エアコンを撤去する場合、室内機や室外機、その他付属品を合わせて、撤去費用がおよそ4~10万円ほどかかります。撤去費用以外にも取り外し費用がかかり、設置方法によって費用は異なりますので、下記の一覧を参考にしてください。
エアコンの取り外し費用 |
壁掛けタイプ |
40,000円~ |
天井吊り型 |
70,000円~ |
天井埋め込みタイプ |
90,000円~ |
業者によっては、これにプラスして運搬費用がかかる場合もあります。業者によってかかる費用に差がありますので、2~3社から見積もりを取って比較してから依頼するところを決めるのがおすすめです。
業務用エアコンの処分なら日本不用品回収センターにお任せください
業務用エアコンの処分なら日本不用品回収センターにお任せください。オフィスの移転や事務所の閉鎖に伴い、エアコン以外の不用品もあるならまとめて回収いたします。
年式の新しい電化製品であれば、買取も可能です。別途買取店を利用する必要もないので、手間や処分費用をカットできますよ。
忙しくなかなか処分する時間を取れない方にもご利用いただきやすいよう、深夜・早朝の回収にも対応しておりますので、まずはご相談ください。
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日本不用品回収センターの特徴
- 年間20,000件を超える回収実績あり
- 深夜・早朝の回収にも対応
- 即日回収OK 最短30分でお伺い
- 年式の新しい電化製品は買取可
業務用エアコンの処分に関するよくある質問
業務用のエアコンの処分に関する疑問や質問にお答えしています。業務用のエアコンについてお困りごとがあれば、是非参考にしてください。
業務用エアコンの耐用年数は?
業務用のエアコンの耐用年数は、建物に設備として導入されているものの場合、出力が22kW以下のものは13年・22kW以上のものは15年と定められています。備品として導入する製品なら、業務用のものでも耐用年数は6年です。
耐用年数イコール製品の寿命ではなく、使用環境によって早まる場合もあります。なるべく長く使用するためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。
2~3年に1度は、業者による定期点検を行うのがおすすめです。
業務用エアコンの耐用年数(2023年9月現在) |
備品となる業務用エアコン |
6年 |
設備として導入する業務用エアコン |
22kW以下の製品 13年 |
22kW以上の製品 15年 |
業務用エアコンの処分費用をなるべく少なくしたい
なるべく費用を抑えたいなら、買取を検討しましょう。不具合がある場合は査定額も大きく下がりますが、自社で修理を行えるところなら不備があるものでも高く買い取ってもらえる可能性があります。
製品自体がきれいな方が査定は高くなるので、フィルターや掃除や本体の汚れを拭いておくなど、なるべくきれいな状態にしておきましょう。
業務用のエアコンは、取り外すだけでも数万円の費用がかかります。自分で取り外しできればその分の費用を抑えられますが、天井埋め込み式や天吊形は落下する危険性もあるので、あまりおすすめの方法ではありません。
無料回収や格安回収を謳っている業者もありますが、業務用エアコンの処理にはフロンガス回収のようにどうしても省けない費用があります。そういった業者は不法投棄など不正な処理方法をしている可能性が高いので、利用しないようにしてください。
業務用エアコンを処分する方法 まとめ
業務用のエアコンは産業廃棄物となるので、産業廃棄物の処理を行える業者に依頼する必要があります。フロンガスを排出すると環境汚染につながりますので、フロンガスも適切に処理できるところに依頼してください。
まだ使用できる状態のものであれば、エアコン買取専門店や業務用製品買取店で売却するのがおすすめです。事業所を閉める予定であれば、エアコンを設置したまま居抜き譲渡する方法もあります。
新しくエアコンを購入するのであれば、販売店の引き取りサービスや下取りサービスが利用できないか確認してみましょう。
事務所の移転や閉鎖でエアコン以外にも大量の不用品が出るなら、まとめて回収してくれる不用品回収業者が便利です。即日回収に応じてくれる業者もあるので、急いで処分したい時にも頼りになります。
状況に合わせて、より良い処分方法を選んでください。
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